「むし歯が大きくて、神経を取らないといけないと言われた!」
こんな経験のある患者さまは、ご相談ください。
当院の「MTAセメントを用いた生活歯髄療法」とは神経まで及んでいる虫歯を、神経をとらずに保存する治療方法です。
歯は神経(歯髄)を失うと、痛みを感じないため、むし歯の発見が遅れます。また、歯根が割れやすくなったり、さらには根の先に膿が溜まったりなど歯の寿命は10~15年程短くなるといわれております。
そのためご自身の大切な歯を失わないためには、いかに歯の神経(歯髄)を取らずに、保存するかにかかっています。
一昔前なら神経を取っていたケースがMTAセメントの登場で神経を残せるようになってきました。もちろん、全てのケースに適応されるわけではありませんが、歯の神経を残す最後の砦として大変有効な治療方法です。
この治療が成功するかどうかは、神経がどれだけダメージを受けているかによります。神経のダメージが少なければ、感染源を取り除き、きっちり封鎖をすることで神経の保存は可能です。神経のダメージが大きいと、原因を取り除いても生命力が回復できず、神経は死んでしまい歯が痛くなります。その場合は神経治療が必要です。この「神経の保存が可能かどうか?」の見極めが難しいため、一般的には神経治療を選択することが多いのが現状です。
当院ではこの治療の成功率をあげるためにマイクロスコープやラバーダムを用いて治療をおこない95%の成功率があります。
海外の論文ではこの治療法は非常に高い成功率を誇ると報告がされています。
望みがあるなら神経を保存したい、後に痛みがでたらその時に根管治療をすればいい、と思われる方にはオススメです。
【リスク・副作用】歯髄炎や根尖性歯周炎を惹起し、根管治療が必要になることがある
【治療回数】2〜5回
※当院の「MTAセメントを用いた生活歯髄療法」は保険適用外診療です。
※別途上部補綴物の費用がかかります
虫歯を完全に除去すると出血とともに神経が見えてきました。
止血をおこないます
止血が完了しました。見えているのが神経(歯髄)です。
慎重にMTAで露出面を保護します。
MTA硬化時
MTAの上レジン系のセメントでさらに封鎖します
当日の処置完了。この後は経過をおって問題なければ最終的な詰め物を詰めます
※MTAを行うためには術前の診査が重要になります。う蝕があまりに大きい場合や、何もしていなくても痛みがある場合には歯髄の保存が困難な場合があります。また、MTAを行なっても、経過を診て症状が生じた場合や歯髄の生活反応が消失した場合は、通法どおり抜髄に移行する可能性があります。
※治療後に症状が出て、神経治療に移行した場合MTAの費用は返金できませんのでご了承ください。